浮き指

「浮き指」は直立したときに足の指が地面に着かず浮いている状態のことです。
足の指全部が浮いているわけではなくとも、足の指が一本以上浮いていれば浮き指と言います。10万人以上の日本人の足型を取って調査した先生によれば、男性の6割、女性の8割にのぼる人がそのような浮き指の状態だという話です。ただし、子どもは大人に比べて浮き指の割合が多く、ほとんどの場合痛みなどがなければ問題がないと言われています(“山梨県内の396人の8歳児を対象に調査した結果、96.7%の子どもに浮き指が見られたが、目を閉じさせると無意識につま先を地面に着けて姿勢を安定させようとする子どもの割合が高かった”との報告があります)。
つま先に体重が乗らずに、足指の付け根とかかとに体重が乗り後ろ重心になっているので、大人の場合は姿勢や歩行やバランス機能、足や膝の痛み,腰痛などに影響があると考えられます。

浮き指の状態だと、かかと,足指の付け根,つま先の片足3点で安定させる直立姿勢の支持が2点に減るため、まず足指の付け根とかかとにかかる負担が増えるので、中足骨頭にマメができたり、踵骨部に炎症が起きたりして足の裏に痛みが生じるリスクが上がります。
前方に踏ん張る力が弱いので、不安定になって転びやすかったり、歩行時に足裏全体で受ける衝撃をうまく分散できずに、膝への負担が増えたりしてしまうと考えられます。
また、後ろ重心になって不安定になった姿勢のバランスを取ろうとするため、足首,膝,股関節,骨盤,腰,背中,首などのアライメントがゆがんでしまうと考えられます。
たとえば背中について言えば、後ろ重心のバランスを取ろうとすれば頭を前に突き出して背中を丸める姿勢になります。逆に言えばそのような前かがみの姿勢が浮き指に影響,その状態を助長するという可能性も考えられます。
つまり、足の問題だけでなく、膝の痛みや腰痛、背中のハリや首のコリまでもが、ひょっとしたら足の浮き指に関係があるかもしれないのです。

浮き指になる原因は、足の指の機能・筋力が低下していることだと考えられています。
現代人は歩いたり走ったりする機会そのものが減っている上に、そもそもほぼ一日中靴などの履物を履いて生活しており、日常動作で足指に力を入れることもほとんどありません。
特に、大きめのサイズや、幅広で足が靴底にべったり着くものや、サンダルなど履いている時に脱げないように指が反るようなものは、浮き指の常態化につながりやすいと考えられます。

足指の筋力や機能に関わる支配神経は腰椎や骨盤の関節が関係しています。支配神経の出口である背骨や骨盤の関節がゆがんでいれば、足指を動かしたり踏ん張ったりしようとしてもうまく力が入りませんし、足指を鍛えるエクササイズも効果が出にくいでしょう。
そして足の浮き指の問題はそれだけでなく、前述のように首から背骨全体のアライメントに関わるケースが多いので頚椎や胸椎もあわせてチェックし、ととのえます。
(M)


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