[Topic]睡眠と健康 -①
睡眠は健康にとって重要な項目です。昔は眠らせないことが拷問だった様に、人間は眠らなければ生きていけません。
毎日の生活が忙しすぎて、わかってはいるけど後回しにしがちな睡眠障害。残業など時間的にも追い込まれていて実現不可能だよなぁ・・・・と諦めてしまいがちです。手っ取り早く睡眠薬や、お酒が好きな方は飲んでから寝ることが習慣になっている方も多いのではないでしょうか。
睡眠障害といっても100を超える数があるとのことなので、カイロプラクティックの臨床でよく聞くものをあげてみます。
「寝ていると腰が痛くて起きる」・・・など具体的に身体の特定の場所が不調(背中が痛くて横になるのが辛い、首が痛いなど)で眠れないというもの。
「寝つきが悪い」など・・・入眠時のもの。
「夜中に何度も目が覚める」など・・・睡眠途中のもの。
「睡眠時間はとっているのに疲れが取れない」など・・・睡眠の質に関するもの。
詳しく分けるともっとありますが、多くの患者さんが訴えるものが上記の4つです。
今回は一番上の「身体の不調」による睡眠障害について考えてみましょう。
数字的にも多いのは「背中が痛くて仰向けになれない」、「肩が痛くて横向きが辛い」、「腰痛が辛くて特定の向きができない(右下、左下、仰向けなど)」の3つでしょうか。
ぎっくり腰に代表される筋骨格系が原因の急性腰痛では多くの患者さんが眠る時の不快感を訴えます。同じように五十肩やひどい肩こりで横向きが辛いと訴える方も少なくありません。
2?3日なら我慢できると思っていても、そこから眠るときの習慣(身体の向き、湿布を貼ったまま眠るなど)が変わり、思わぬ不調を招くこともあります。
もしその痛みが出る前と後で毎日の倦怠感や日中の眠気に変化が見られた場合、それはもう睡眠障害と呼んでいいと思います。眠りに入るときの問題ではないので、睡眠薬を飲んでも変化はありません。身体の不調をまず変えなければなりません。
筋肉を使う(腰をそらす、曲げるなど)動作以外での痛みがある場合は注意が必要です。なんらかの炎症や変性が起こっている可能性がありますので、必ず専門家を受診しましょう。カイロプラクティックで得意な分野の筋骨格系の問題がメインの症状ですが、中には関節炎などの内因子が原因のものもありますので、自己判断せず、詳しく症状を話してください。なんでもない生活の不調の中に病気が潜んでいる可能性もありますので、ちょっとしたことでもぜひご相談ください。
問題がなければ脊柱(頸部、胸部、腰部、骨盤)のチェックを行い、動きの悪い関節、負担のかかっている場所の特定と、そこに対する施術を行っていきます。急性の症状の場合は筋肉のストレッチや緩和操作などから行う場合もありますが、最終的には関節の動きをつけることが目標ですので、痛み方にあわせて施術を行っていきます。
睡眠は毎日のリズムを作る大切な習慣ですので、違和感が出たらすぐに対処が必要です。もし眠るときの体勢などで悩みのある方は一度相談してみてはいかがでしょうか。(K)