木のポーズができない
『体のバランスが悪そうだから、ヨガを始めてみた。体が硬いので柔軟性が必要なポーズは無理そうだけど、木のポーズならできそう!と思ったのに、上手くできない。片方はできるのに、反対ができない』。
体のバランスが気になって、ヨガを始める方は多いと思います。また、少しでも柔軟性があがれば、とか、肩こりや腰痛を解消したい、とか人によって始める理由は様々です。始めたばかりの方が、最初に気になるのが股関節の開き方が左右で違うことや、片足で立つポーズが上手くできないことです。股関節の開き方に関しては以前に書いていますので、今回は片足立ちについてです。
そもそも、片足で上手く立つことができますか?普通に歩けていれば、片足で立つことはできるはずです。ですので、ものすごく筋力がない、ということはないハズです。では、実際にその場で試してみてください。自然体で立ち、膝を前に持ち上げていきます。ちょうど、股関節と膝関節が90度になるまで上げてみましょう。この時点で、ふらつく方や左右で立ちやすさが違う人は、脳からの指令が筋肉にしっかりと届いていない可能性があります。ふらつかずに片足立ちができたら、今度はそのまま目を閉じてみましょう。さっきまでは大丈夫だったのに、視覚の補正がなくなると上手く立てない方が出てくると思います。そんな場合も、要注意です。こうした場合、カイロプラクティックでは筋力低下がおきている状態といいます。
筋力低下といっても、筋肉が麻痺や萎縮しているということではありません。筋の機能が低下している、働きがおちている、という意味です。脳からの指令がきちんと届いていない状態、と言いかえることができます。日常生活に支障がでる程ではないことがほとんどですが、その状態が長く続き積み重なってくると、症状として突然あらわれることがあります。片足で立つ筋肉は歩行のたびに影響を受けますので、一日に何千歩も歩けば、どんどん蓄積されていくからです。
こんなときカイロプラクティックでは、背骨の動きを整えていきます。特にお尻や足の筋肉に神経を送っている腰の関節にアプローチすることで、神経がしっかりと働く状態に戻していくことができます。これこそが、脳からの指令が伝わる状態です。背骨の関節の動きを元に正すことは、神経の働きを元に正すことなのです。神経の働きが正常化されて、脳からの指令がしっかりと殿部や足の筋肉に伝わると、片足立ちがしやすくなっているはずです。その状態で、改めて木のポーズにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。