[Topic]カイロプラクティックの目指す機能美
美しさを求めて、美容整体や小顔矯正を探している方はたくさんいらっしゃると思います。そもそも美しさとは、何でしょうか?
見る人や時代によって美しさの基準は変化しますが、分かりやすいものに装飾美と機能美があると思います。装飾美は、デコレーションの美しさでプラスの美しさと言えます。機能美は、そのものの機能を重視したマイナスの美しさと言えます。
機能美の象徴とされるものに、飛行機があります。飛行機は、空を飛ぶという機能が必要なため重量制限があり、自ずと余分な装飾が削られた美しさになります。一方で、地上を走る車では重さの制限が緩和されるため、飛行機に比べると装飾する余地があります。それでも例えばデコトラとスポーツカーでは随分と印象が違いますが、どちらを美しいと思うかは主観によるところです。
さて、以前、藤沢和雄調教師があるテレビの密着取材中に、「セリで馬を選ぶ際には、骨格とスジで選ぶ。肉付きは生産者が馬を大きく育てるので当てにならない」という趣旨の発言をされていたと記憶しています。肉付き(筋肉)はパンプアップすることで見栄えが良くなるが、競走馬として走るときには見栄えはあてにならないということでしょう。見た目の筋肉ではなく骨格そのものをみることで、走りに必要な筋肉(スジのことだと想像します)が発達できるかを見極めるのだと思います。つまり競走馬には、装飾美より機能美の方が求められるのではないでしょうか。
同様に、人間の美しさにも装飾美と機能美があります。
服やアクセサリーで着飾ったり、お化粧をしたりする装飾美は、見る人の主観で受け止められ方が違います。いわば外見の美しさで、評価するのは他者です。
それに対して、自分の持てる能力を最大限に発揮したり、目標に向かってひたむきに進んでいったりする姿に垣間見える機能美は、内面の美しさとも言えます。
ところで、カイロプラクティックの検査では、動きを重視します。骨格をみて、各関節の可動域をチェックして、適正に動いているかを評価します。必要であれば、筋肉の働きも検査します。その上で、カイロプラクティックでは体の中を通っている背骨の調整を行います。すると神経機能が良くなり、その人の持つ力が最大限発揮できる状態に近づいていくのです。体の中の背骨から働きを良くしていく点で、カイロプラクティックの目指す美しさは、機能美と言えるのです。
まとめ
・美しさには様々な側面があるが、装飾美と機能美に分けることができる
・装飾美は飾ることによる外見の美しさで、機能美は備わっている機能からくる美しさ
・カイロプラクティックは背骨から働きを改善していくため、機能美を引き出すもの
(G)