五月病…連休明けの不調

五月病はご存知のとおり、正式な疾患名ではなく、5月になって疲労感が出たりだるくなったり起きられなくなったり無気力になったりするといった心身のさまざまな不調を指します。医学的には、適応障害,パニック障害,うつ病,不眠症などの病気と関係している可能性があるということです。
五月病という言葉が世に出た1960年代の頃には、新入生や新入社員など4月から生活環境が大きく変化した人が、緊張続きで自律神経のバランスを崩したり、入学,入社後の燃え尽き症候群のような感じで目標を見失ったりすることで生じる状態という使われ方をしていたようですが、現在では5月の特に大型連休明けに誰にでも起こりうる心身の不調として一般的に認識されています。

新年度だからといって特に大きな変化もなかったにもかかわらず“五月病”になってしまう理由はいくつか考えられます。
ひとつは、この季節の日々のあるいは朝晩と日中との寒暖差や、低気圧と高気圧が頻繁に入れ替わる気圧変動などの気象的な要因です。
私たちの身体には、常に変化する生体の内部および外部環境の情報を脳で統合して、その結果自律神経系,内分泌系,体性神経系の出力を介してからだの各部位が適切に調節され、生体内部の恒常性を保とうとする機能があります。たとえば、だんだん暖かくなる気候に合わせて恒常性を保とうとしているところに寒さが戻ってくると対応するためにエネルギー消費が増え、疲れやすくなると考えられます。
次に、連休の間に生活のリズム…主に睡眠時間やタイミングが連休前後と大きくズレてしまったり、いつもより身体を動かさずに過ごしてしまったりすることが原因で体内のリズムも乱れてしまうということが考えられます。
それから、生活のリズムが崩れたことで眠れなくなり、長時間考え続けたり考えても答えが出ないことをグルグル考えたりして頭を使いすぎてモノアミンが減少したり、身体全体が疲れたと脳が錯覚して身体が動かせなくなったりするということもあります。
モノアミンとは、ドーパミン,ノルアドレナリン,アドレナリン,セロトニン,ヒスタミンなどを含む神経伝達物質のグループで、脳の機能を調節するうえで重要な役割を果たしているホルモンです。ドーパミンは身体の運動を調節するはたらきを持つ神経伝達物質で、不足するとふるえや筋肉こわばりなどのほか、動作緩慢や作業能率の低下、無気力や無関心や無感動などを引き起こしますし、ノルアドレナリンやセロトニンなどは幸せホルモンとも呼ばれ、気分や情動を保つはたらきがあります。
連休中は寝過ぎて身体が痛い,身体をあまり動かしてなくて固くなっている/なまっているといった場合にも、モノアミンが減少しているリスクが高い他、“背骨のゆがみ”を生じている可能性がおおいにあります。そしてこの背骨の問題が、自律神経やホルモン系のはたらきの低下にかかわって負の連鎖を生じることもあり得ます。
冒頭に記したような心身の病気がある場合は適切な医療や薬に助けてもらうことが大切ですが、連休でリフレッシュできたのにやる気が出なかったり起きられなかったりする場合は、ひとまず悩みごとのことは考えずに夜は少し早めに眠ったり身体を動かしたりカイロプラクティックの施術を受けて背骨を動かしたりととのえたりすると“五月病”から抜け出しやすいのではないかと思います。
(M)


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