[Topic]不眠の原因と対策 自律神経を整える
ご存じのように、3月18日は世界睡眠デーです。日本人の睡眠時間は年々短くなっており、このことによる経済的損失は年間3兆円を超えるというデータもあるそうです。しかし、長時間労働や夜勤、ストレスなどから、質の良い睡眠をとるのは難しくなっています。ですが、どうせ同じ時間眠るのなら、質の良い睡眠をとりたいものです。
さて、不眠症の種類は、4つです。
・入眠困難「寝つきが悪く、30分~1時間以上眠りにつけない」
・中途覚醒「夜中に何度も目が覚め、その後なかなか眠れない」
・早朝覚醒「朝早く(予定より2時間以上早く)目が覚め、その後眠れない」
・熟眠障害「眠りが浅く、時間の割に熟睡した感じがなくスッキリしない」
こうした状態により、さまざまな精神・身体症状が起きて、それが週3日、3か月以上続くと不眠症と診断されます。
不眠の原因には、環境要因(時差、枕の変化、暑さ、騒音、等)、身体要因(年齢、性差、頻尿、痛み、神経疾患、等)、心の要因(悩み、精神的ストレス、等)、生活習慣要因(アルコール、ニコチン、カフェイン、薬の副作用、運動不足、等)があげられます。
さて、対策としては原疾患がある場合、そちらの治療を優先させます。中枢神経疾患や循環器疾患、呼吸器疾患があれば、眠りにつけないのも不思議ではありません。
しかし、これと言って器質的な原因がない場合は、日常の生活習慣を見直すと良いでしょう。頭が疲れていても体が疲れていないと熟睡できません。反対に、体が疲れていても頭がさえていると眠りにつけません。
聞きあきたことかもしれませんが、まずは規則正しい生活リズムで過ごすことが大事です。睡眠をコントロールするホルモン(メラトニン)が脳の松果体から分泌されることで、眠くなります。そのためには、副腎皮質から分泌されるコルチゾールが夜には減ってくることが重要です。活動的にさせるコルチゾールが夜にかけて徐々に減っていき、反対にメラトニンが夜に分泌増加するのが理想的なリズムです。朝は日光を浴びて軽く体を動かしてコルチゾールを分泌し活動的にして、夜にかけてはゆったりと過ごすことでメラトニンの分泌を促しましょう。ちなみに、このコルチゾールは通称ストレスホルモンと呼ばれ、ストレス下において分泌が増えることが分かっています。ストレスで夜眠れない、というのも納得できますよね。
さてカイロプラクティックでの対策は、睡眠に関わりの深いとされる背骨にアプローチしていきます。また、副腎と関わりの深い部位にも問題があれば、調節します。ご存じのようにカイロプラクティックには自律神経のバランスを整える働きもあるので、背骨からスッキリすることで生活リズムを整えやすくすることができると思います。
まとめ
・質の良い睡眠をとることは、経済的にも生活の質的にも大切
・不眠に悩んでいる方は、規則正しい生活リズムを心がけるとよい
・カイロプラクティックで背骨から自律神経を整えるのもよい
(G)