[Topic]不定愁訴 自律神経失調症?更年期障害?なんとなく体調が良くない
「頭が重い」「体がだるい」「疲労感がとれない」「お腹が張る」「背中が痛い」「眠れない」「微熱」「耳鳴り」「しびれ感」「動悸」…などなど、“なんとなく”体の不調を感じていませんか。
そしてこのような自覚症状を訴えても、病院の検査では原因がみつからずに特に問題ないと言われる状態のことを「不定愁訴」と言います。病院では自律神経失調症や更年期障害と診断されることが多いです。
自律神経失調症とは、交感神経と副交感神経からなる自律神経のバランスが乱れた場合に起こる様々な症状の総称です。自律神経とは、環境の変化や体が受ける刺激などの情報に反応して、自分の意思とは関係なく「交感神経」と「副交感神経」とによって体の機能をコントロールしている神経です。生物にとってもっとも基本的な循環・呼吸・消化・代謝・分泌・体温維持・排泄・生殖などの機能を自律機能といい、自律神経はこれらを調節しています。
更年期障害とは、閉経を挟んだ前後約10年間の更年期に起こる不調の総称です。女性ホルモンのひとつ、「エストロゲン」の量が減ることによる突然の変化に体がついていけずに不調が起こります。
エストロゲンの分泌をコントロールするのは脳の視床下部にある下垂体と呼ばれる部分です。45歳を過ぎるころから卵巣機能の衰えによって下垂体が「分泌」の指令を出してもエストロゲンは出にくくなります。エストロゲン量が増えないので下垂体はさらに「分泌」の指令を出しますが、やはり分泌はされにくいため、脳が混乱をきたします。視床下部は、からだの様々な機能を調整する自律神経もコントロールしているため、この混乱が自律神経にも伝わり、のぼせやイライラやだるさなどさまざまな不調が起きてしまうのです。
これらは、確かに症状はあるのに客観的な検査結果としては現れにくく、症状も安定しないため治療が難しくて周囲の理解も得にくいのがつらいところ。市販のどんな薬を飲めばいいのか、どんな栄養が必要なのかも人それぞれで判断が難しく、「そのうち良くなるだろう」と放っておいている方も多いのではないでしょうか。
このような、「病気というほどではないけどなんとなく体の調子が悪い」というときにはカイロプラクティックがお役に立てると思います。
不定愁訴は前述の通り、症状もその原因も人それぞれです。このような場合のカイロプラクティックの目的は、「お一人おひとりの背骨のクセに合わせて矯正を行い神経のはたらきを良くすることで、“体が良くなる力(自然治癒力)”を高める」というものです。
背骨の矯正は同時に、筋肉の過緊張を緩めてコリをほぐし、体と心をリラックスさせる効果もあります。
(M)