[Topic]フレイルと未病と健康長寿
9月の第三月曜日は敬老の日。「元気で長生きしてね」という気持ちを込めてご両親やおじいちゃんおばあちゃんに贈り物や電話でお祝いをなさった方も多いのではないでしょうか。
長寿国といわれる日本ですが、寿命が延びるとともに、寝たきり率も増加しているのが現状です。寝たきりになってベッドの上で寿命を延ばすのではなく、健康寿命(=日常的に介護を必要としないで自立した生活ができる生存期間)を延ばして「健康長寿」を目指したいものです。
敬老の日の前日、「健康カプセル!元気の時間(TBS系)」という健康バラエティ番組のテーマは「ご長寿から学ぶ~健康寿命を延ばす方法」というもの。その中では「フレイル期間をどう過ごすかによって健康寿命が大きく変わる」と言われていました。
東京大学高齢者総合研究機構の教授で医学博士の飯島勝矢先生によると、フレイルとは“虚弱”を意味する言葉で、とても健康というわけではないが要介護というほど弱ってはいない状態のこと。そして大事なポイントはそのフレイルの段階で食事や運動や人とのかかわりなど、生活を見直して改善していくことで、身体能力やさまざまな機能を「健康な状態」に戻すことができるということです。
加齢による虚弱という違いはありますが、東洋医学の未病(=病気ではないが健康でもない)という考え方に似ていますね。「高齢者」とされる年齢かどうかにかかわらず、ふとしたときにからだの衰えや不調を感じることは誰にでもあると思います。
病院で検査をすると何も問題がないのに体の不調や痛みなどがあるのが未病の段階で、からだの調節をしている機能がうまくはたらかなくなって病気や虚弱に向かっているというサインかもしれません。
カイロプラクティックでは、からだの調節をしている機能がうまくはたらかないのは、神経の通りみちである背骨の“ゆがみ”のせいだと考えており、そのゆがみを「サブラクセーション」と呼んで矯正(=アジャストメント)をします。そうしてからだがより良い状態になるようにはたらきかけるのです。
また、同番組では「人との交流」が大切で、人と交流するために身だしなみを整えることも健康長寿のためにおすすめのアクションだと言っていました。「姿勢が良い」とほめられるとますます背筋が伸びますよね。
カイロプラクティックでより良い姿勢、より健康な状態へ戻して「健康長寿」を目指しましょう。
2017/9/19(M)