[Topic]「こり」って何?
肩こり・首こり・背中のこりなど、筋肉が固くなって重だるいような症状があると訴える方はスターカイロにもたくさんいらっしゃっています。
「こり」とは、「筋肉が、力を入れようとしているわけでもないのに収縮し固く緊張してしまって力を抜こうとしても自力ではゆるめることができなくなった状態」をさします。
筋肉がこり固まると、筋肉の毛細血管が圧迫されて血流が悪くなり、酸素や栄養が筋肉に届きにくくなるとともに、代謝物が疲労物質として筋肉内部にたまってしまいます。これが周辺の神経を刺激することで、あの重だるいようなイヤな感じを起こすのです。
ちなみに、首や肩の筋肉がこのような状態になっていることを「肩こり」と名付けたのはあの夏目漱石だと言われています。
ではなぜ筋肉は「こる」のでしょうか。
体の中のあらゆる組織と同じく、筋肉も細胞が集まってできています。「筋線維(きんせんい)」と呼ばれる繊維状の細胞が束になっているのです。この筋線維の中には、アクチンとミオシンと いう細長いたんぱく分子が、整然と並んでいます。このたんぱく同士がスライドするように互いのすき間へ滑りこむことで、筋肉細胞の長さが短くなって筋肉全体が収縮するしくみです。
筋肉がこって血流が低下し、細胞内のエネルギーが欠乏すると、アクチンとミオシンがくっついて離れなくなるので、こった筋肉はゆるめないのです。
「こり」を引き起こすのは、「長時間同じ姿勢を続けること」や「ストレスなどで気持ちが緊張し続けること」など、無意識に筋肉の緊張(収縮)が続くような状態が恒常化することです。デスクワークの方や、赤ちゃんを抱っこしている方、生活が不規則で体が休まらないと感じている方などは特に心当たりがおありではないでしょうか。
こりを解消するには、アクチンとミオシンがくっついているのを解除する必要があります。それには「筋肉をゆるめること」,「血流を良くすること」です。
日常生活の中でできることとしては、仕事の合間にゆっくり体を動かしたり、こまめに水分を取ったりすると良いでしょう。
カイロプラクティックの施術は、こりの解消に効果的です。筋肉がくっついている関節や、筋肉に指令を出している神経と関係のある関節にアプローチして、筋肉の緊張をゆるめるお手伝いをします。
これからどんどん寒くなります。寒くなるとますます筋肉は縮みやすくなり、血流は低下して体が冷えて、また体と心が緊張するという「こりの悪循環」がおこりやすいです。関節のトリートメントでこりにくい体を目指しましょう。
(M)