慢性痛。痛みを解消するカギは脳にある!?
慢性的な痛みって、つらいですよね。いつも痛みと隣り合わせで、不安や恐怖から日常生活に支障をきたす場合もあるほどです。そんな慢性痛(=原因がなく、3カ月以上続く痛み)に対して、治療の最新情報が特集されていました。ご存知、ガッテン!です。
原因のない痛みを抑えるには、脳にある側坐核の働きが重要です。側坐核からは、痛みを和らげる物質が出ているからです。痛みを和らげるには、認知行動療法が効果的です。この認知行動療法のポイントは、大きな目標と小さな目標を設定することです。大きな目標のために小さな目標をクリアしていくことで達成感が得られ、側坐核が刺激されて痛みを忘れることができるそうです。
人間は楽しいことをしていると夢中になって、痛みを忘れることも珍しくありません。「杖をついたおばあさんが卓球場に来て、杖を使わずに卓球を楽しんだ後、また杖を使って帰っていった」という話を聞いたことがあります。日常では杖が必要なのに、卓球をして楽しい間は杖が必要なくなるのですから、すごいことです。
反対に痛みに気をとられると、痛み信号がなくなった後も不安や恐怖からずっと痛みを感じてしまいます(偏桃体の誤作動)。その痛み信号のない状態(原因のない痛み)を抑えるのが、先ほどの側坐核の役割なのです。
番組に出演した奈良学園大学柴田政彦教授によると、痛みには3種類あります。
①原因がある痛み
②原因を治しても残る痛み
③原因がわからない痛み
①は、原因を取り除くことで解決します。
②と③がいわゆる慢性痛ですが、慢性痛患者さんは原因を探して色々な病院を回ることが多いそうです。しかし、原因がなければ先ほどの認知行動療法が効果的ですので、ぜひお試しください。達成感を得られやすい認知行動療法は、好きなこと(趣味)と、目標を立てること(回数や強度を決めやすい運動がおススメ)だそうです。
ところでカイロプラクティックでは、西洋医学で原因がない・検査で異常なしと言われている方でも、背骨に問題がみつかることがよくあります。先ほどの③は、(西洋医学では)原因のわからない痛み、と言い換えられる方がいらっしゃいます。④をつけ加えるなら、(カイロプラクティックで)原因のある痛み、となります。カイロプラクティックで原因を取り除くことで、痛みの軽減につながっていきます。お困りの方は、ご相談ください。
(G)