筋肉痛
お盆休みなどの夏季休暇に普段とは違う過ごし方をして筋肉痛になっていませんか?
筋肉痛が起こる原因として、これまでは疲労物質である乳酸がたまることが原因と考えられていましたが、最近では血液中の乳酸値は運動後すぐに低下することがわかり、乳酸を原因とする説との矛盾が指摘されています。
現在の有力な説としては、損傷した筋繊維やその周辺組織が回復過程で炎症を起こし、その際に発生する“痛み物質(ブラジキニン、ヒスタミン、セロトニン、プロスタグランジンなど)”が筋膜を刺激するためと考えられています。
普段あまり使っていない筋肉には、血液を送る毛細血管が十分に張り巡らされていません。そのため、急にその筋肉を動かして損傷が起こっても修復のための血液成分が損傷した筋肉に集まるまで時間がかかり、さらに発痛物質が生産されるまで時間がかかるとも考えられています。日頃からよく筋肉を使っていると、少々筋線維を痛めても張り巡らされた毛細血管のおかげで修復がすぐに進む=筋肉痛が起こりにくいのかもしれません。
筋肉痛の症状を緩和するには、主に以下のような方法があります。
1.ストレッチや軽い運動を行う
痛いからといってじっとしていると、いつまでも血行が良くならず、筋肉痛の回復につながりません。無理のない範囲でゆっくりと動かしましょう。
2.患部を適度に温めたり、お湯につかったりする
これも血行を良くして筋肉の回復を促すための方法です。お湯につかりながらゆっくりストレッチするとより効果的です。
3.睡眠をしっかりとる
睡眠中に分泌される成長ホルモンが損傷した筋肉の修復を助けてくれます。
筋肉痛にならないためには、日頃からからだを動かしているに越したことはないのですが、なかなかそうもいきません。筋肉痛の症状をなるべく軽くするためには、運動前のウォーミングアップや、運動後にはクールダウンやストレッチを行いましょう。運動の前後や運動中にも水分摂取をして血流を良くしておくことも大切です。
からだを動かすにはまず背骨から。カイロプラクティックの施術を定期的に受けることで、背骨の可動域を拡げ、神経のはたらきを良くして筋肉を傷めにくい状態をつくっていきます。痛めてしまった筋肉の修復を促す手助けにもなります。
2018/8(M)