予防医学とカイロプラクティックの共通点~病気ではなく健康を扱う
先日、予防医学研究者の石川善樹先生がニュース番組後のネット配信で予防医学についてお話されていました。それによると「治療医学は病気を扱い、予防医学は健康を扱う」とのことでした。
それって、カイロプラクティックと同じです。カイロプラクティックも健康を対象としています。
戦争での負傷者に対しての治療で、西洋医学は発展してきました。怪我に対しての手術、感染症に対しての薬、とザックリ言ってしまうと分かりやすいかもしれません。ですから、治療対象は病気と外傷です。
対して、病気にならないようにするにはどうすればいいかを考えたのが予防医学になります。
健康診断は、予防でしょうか?
名称は健康診断ですが、その目的は病気の発見です。早期診断・早期治療で症状が軽いうちに早く治すことを目指します。二次予防と言われますが、病気を対象にしています。ですから、治療医学になります。
一次予防になると、疾病の予防や健康増進が含まれます。血圧が高め・総コレステロール値が高め・体重過多などを指摘された人が、生活習慣を見直して運動や食事制限をするのがこの一次予防になります。病気になる前の状態から改善して、病気にならないようにしていきます。健康診断で各種数値がギリギリで病気予備軍と言える場合は、不健康そうですが病気ではありません。では、健康なのでしょうか?
先ほどの石川善樹先生は「健康ってなんぞや、健康な人生ってなんぞや?」と問いかけられています。その答えを、人類の共通項として考えていく研究をされていらっしゃいます。WHO(世界保健機関)の定義する健康「肉体的・精神的・社会的にすべてが満たされた状態」のそれぞれの側面から、いろいろなアプローチ法があるようです。
健康を対象とするカイロプラクティックは、背骨の調整で神経系の働きを整えます。そして神経系がしっかり働いている状態こそ、カイロプラクティックの考える健康です。上記のWHOが定義する健康で言えば、特に肉体的な側面からのアプローチと言えそうです。病気ではない状態・機能をより発揮できる状態を目指して、個人の状態に合わせて背骨にアプローチしていきます。機能不全を対象とするので、症状のある方からパフォーマンスアップを目指す方まで幅広く健康へのお手伝いが可能です。よりよい健康のために、カイロプラクティックという方法があることを覚えておいていただきたいです。
(G)