可動域(ROM=Range of Motion)

「可動域」という言葉は、近年TV番組や健康情報誌などのメディアで取り扱われる機会も増えてだいぶ一般的な単語として使われるようになりました。巷では主に肩や股関節の動かせる範囲やその可動域を広げるための体操について取り上げられていることが多いように思います。

肩関節や股関節は日常で大きく動かす機会も多く、可動域が狭くなると歩きにくくなったり手を伸ばすときに不便になったり、悪くすると痛みも出やすいので、可動域を広げたり維持したりすることの重要性はとても分かりやすいですね。

背骨の「可動域」は普段意識されることはあまりないかもしれませんが、背骨の動きを維持することはもちろんとても重要です。
ゴルフやテニスなど体幹をひねる動作を意識する機会の多いスポーツをなさっている方は、「背骨の動きが固い(可動域が狭い)な」とか、「ひねった時この部分に痛みが出るな」などなど思い当たることがおありではないでしょうか。

頚椎(首の骨7個)の可動域は顔を動かせる範囲で、胸椎(背中部分の背骨12個)や腰椎(腰の部分の背骨5個)と比べると可動域が広いです。重い頭を支えながら広範囲に動かすため、大きめの筋肉から細かい筋肉までたくさんの骨が頭蓋骨と頚椎にくっついています。それゆえ、こりや寝違えなどの筋肉のトラブルも起こりやすく、それには頚椎のゆがみや可動制限がかかわっていることが多いです。
胸椎の動きと腰椎の動きは通常は別々に考えられることはなく、体幹全体(胸腰部)の動きとして観察・測定、記録されます。
ただし、胸椎,腰椎それぞれ上下の椎骨との間の関節面の向きや形状から、得意な動きが違います。
簡単に言うと、胸椎は腰椎に比べて側屈(体を横に倒すとき動き)と回旋(体をひねるときの動き)の角度が大きく、腰椎は胸椎よりも屈曲(体を前屈させるときの動き)の範囲が広いです。体を後ろにそらすときの動き(伸展)は胸椎で25-45°,腰椎20-35°ほどです。
しかし現代は胸椎の動きが制限されている人が多く、体幹の側屈と回旋、背中を反らす角度が少ないです。そのせいで背中のハリや背骨の動きづらさによる呼吸しづらさを感じやすく、また、腰に負担をかけることも多くなってしまうのです。もちろん、腰椎の可動制限はそのまま腰痛や足の痛みなどに直接かかわります。

首から腰までの背骨の可動制限は、制限そのものの関節の固さによる痛みや筋肉を引っ張ったり挟み込んだりするなどのトラブルだけでなく、背骨の関節の間から出てくる神経にも影響を与えるため、背骨の関節可動域が確保されているということが、より多くの意味で重要なのです。また次の記事で詳しく書きます。
(M)


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