上を向いて(仰向けになって)寝られない
「仰向けになると背中や腰が痛くて眠れないので、横向きで丸まって寝ます」という方や、「朝起きたとき仰向けになっていると腰が痛くなっていてしばらく起き上がれません」という方が、腰痛を訴えてスターカイロにもいらっしゃいます。
「横向きで寝るのって良くないですよね?」ときかれることがありますが、どの向きで寝ようともヒトは眠っている間に寝返りをうちますので、基本的には眠りやすい向きで寝ていただければ良いとお答えすることが多いです。
ただ、仰向けだと胃酸の逆流が起こりにくい、全身の血の巡りを妨げにくい、呼吸がしやすいなどと言われています。それに、仰向けの姿勢は体の重み(重力の負荷)が背骨や骨盤の各関節にバランスよくかかるので一番からだ全体への負担が少ないと言われており、それにもかかわらず「仰向けで寝ると背中や腰が痛い」というのは背骨や普段の姿勢に何かしらの問題があるということだと考えられます。
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などが起こっているために、仰向けで寝ると神経が圧迫されて腰や脚に痛みや痺れがでるような重症化しているケースや、背骨が複数圧迫骨折を起こしていたり、変形したりしていて伸ばせないというケースももちろんあるので注意は必要ですが、それよりも一般的によくみられるのが「反り腰」で固まってしまっていて仰向けになると反っている部分に負担がかかってしまうというケース、それから逆に背骨のカーブが減少して背中全体が固まってしまっているために床面に当たって痛いというケースです。
反り腰姿勢の方は多くの場合背筋に対して腹筋が弱く、お腹を突き出して生活しているか、もしくは背筋腹筋ともに弱く腰の安定性が悪いかのいずれかのタイプで、どちらにしてもヘルニアや狭窄が起こるリスクも高いとされています。
対して背骨のカーブが減少して背中が固まっている方は、重力や地面からの衝撃を分散,吸収しにくいため、加齢とともに変形や圧迫骨折のリスクが高まります。
いずれのパターンも「背骨のかたくなってしまっているところ」を矯正するカイロプラクティックの施術がお役に立てるものです。関節の固さを矯正して動きやすくするだけでなく、矯正して背骨がととのうことによって腹筋背筋のバランスがよくなったり背中の過緊張が緩和したりする効果が期待できます。
仰向けで寝ると背中や腰が痛いというからだからのメッセージを受け取ったら、重症化する前にぜひご相談ください。
(M)