骨盤底筋群を鍛えて尿漏れ対策
産後に骨盤矯正を受けに来られる方から、ちらほら聞かれるキーワードが「尿漏れ」です。妊娠後期から尿漏れするようになった、産後しばらく尿漏れがあった、産後から尿漏れが続いている、等いろいろです。そんな尿漏れ対策をしている番組がありました。ご存知、ガッテン!の「人類共通の“欠点”が原因!?おしっこの悩み大改善SP」です。
今回は、お腹に力が入った時に起こる尿漏れ(腹圧性尿失禁)が対象です。要点は、下半身のお悩みを抱える女性をMRIで検査すると膀胱が下がって変形していたということです。骨盤底筋のたるみが原因と思われ、それを改善するための「内臓リフトアップ体操」が公式ページで紹介されています。ぜひ参考になさってください。
また、腹圧性尿失禁以外にも尿漏れの原因となるものがあります。過去の記事を参照してください。
気になることがあったら、泌尿器科で確認してもらいましょう。
骨盤底筋がたるみやすい人としては出産経験者ですが、それ以外にも便秘でいきむ、花粉症や喘息でくしゃみや咳をよくする、肥満等、腹圧が高くなりやすい人は要注意とのことです。上記の「内臓リフトアップ体操」を3カ月ほど続けると、約半数の方が改善されたと報告されていました。
改善されていない人の中で、病院受診が必要な方以外はカイロプラクティックがお役に立てる可能性があります。そもそも尿漏れは、下部尿路機能障害のひとつ畜尿障害にあたります。蓄尿時には下腹神経(交感神経)を介して膀胱の排尿筋(平滑筋)を弛緩させ、内尿道括約筋(平滑筋)を収縮させます。また、陰部神経(体性神経)も外尿道括約筋(横紋筋)を含む骨盤底筋群を収縮させて蓄尿します。この下腹神経(胸腰髄)と陰部神経(S2~4)の機能が低下していると、上記の体操がうまくできないことがあります。そんな時、カイロプラクティックでは骨盤や腰椎の問題があるところにアプローチして、神経機能を改善していくことができます。なかなか効果が表れない場合、ご相談ください。体操とカイロプラクティックを併用されると効果が上がりやすいと思います。
(G)