あごこりって何?こめかみ頭痛とも関係する顎関節
こめかみの頭痛と聞いて、すぐに片頭痛だと思われる方は多いことでしょう。そのくらい、こめかみ頭痛はよくある症状です。ところが、その原因はあごかもしれません。
片頭痛の特徴は、拍動性頭痛です。心臓の拍動に合わせて、こめかみを中心にズッキンズッキンという痛みが出ます。ところが同じこめかみの痛みでも、あごの筋肉が原因となっている場合があります。噛むときに使うあごの筋肉からの関連痛(トリガーポイント)と呼ばれるものです。そんなあご(顎関節)の特集がされていたので、シェアしたいと思います。ご存知、ガッテン!の「新時代の日本人に警告! 謎の“あごこり”SP」です。
番組内では、口が開きにくい、口を開ける時に痛む、口を開ける時にあごの関節から音がする、といった街の声を紹介していました。そしてその原因が「あごこり」で、噛むときに使う咬筋や側頭筋のこりだと解説されていました。いわゆる顎関節症で、ひどくなると日常生活に支障が出て、手術が必要になるケースも紹介されていました。
ひどくならないために、セルフチェック・セルフケアの方法も公開されています。ぜひ公式サイトをご覧ください。
簡単にまとめると、セルフチェックは自分の指を縦にして3本以上口を開けるか、です。
そしてセルフケアは、咬筋と側頭筋のマッサージ・口を大きく開けるストレッチです。
咬筋と側頭筋は、いずれも噛む時=口を閉じる時に使う閉口筋と呼ばれています。ここが緊張すると、口を開ける動作がしにくくなってしまいます。それを自分でマッサージして緩めるのがセルフケアになります。先ほど紹介したトリガーポイントは、咬筋は前頭部へ、側頭筋は側頭部と前頭部に関連痛を出します。
口を開ける開口筋は主に外側翼突筋で、関連痛は顎関節に出ます。この筋肉がしっかり働くと口を開けやすくなるのですが、口の中からしか触ることができません。なかなか自分でマッサージは難しいので、別の方法が必要です。それが、口を大きく開けるストレッチになります。
口を大きく開けるストレッチは、上を向くとしやすくなります。以前の記事、「顎関節症と首の関係」もご参考になさってください。
顎関節は首の動きとの関わりが深いので、カイロプラクティックでは首や肩の調整を行っていきます。先ほどの上を向いて口を大きく開けるストレッチですが、上を向けない・上を向くと痛みがでる場合があります。そんな時は、カイロプラクティックの施術を合わせて行うと効果的です。カイロプラクティックでは、首や背中の動きにくい背骨の関節に直接アプローチしていくことができます。そのため関節が動きやすくなり、首・肩こりが楽になり上を向きやすくなります。こめかみの頭痛に対しても、鑑別しながら適切に対応することができます。
(G)