枕が合わない? 寝起きの首コリの原因とセルフケア
朝起きた時から首がこっていたり頭痛がしていたりするというお悩みをお持ちの方が少なくありません。「枕に頭をのせても首が痛い」「横になると頭の収まりどころがない感じ」というような「枕が合わないんじゃないか?」というお悩みもよくうかがいます。
一日の1/3〜1/6の、しかも身体を休めている時間に頭をあずけているわけですからもちろん枕も何でも良いというわけではないと思いますが、首の状態のセルフチェックもしてみてください。もしかしたら、寝ている間に首の筋肉がリラックスできておらず、首だけうまく寝返りを打てていないのかもしれません。
さて、一日のうち寝ている時間以外、つまり起きているときの首はどのような状態でしょうか。当然、前後左右にある筋肉がバランス良く引っ張り合うことで頭の重さを支え、顔の向きを変えるために動いてくれています。
頭の重さは4〜6kg・ボウリングボールでいうと11〜13ポンド玉くらいあります。土台である体幹から首という柱に支えられて乗っかっている重たいボウリング玉というふうに考えてみると、猫背で、起き上がって(歩く、座る、立つ)いるときに頭を前に突き出している状態がいかに不安定であるか、そのために頭と肩(体幹)をつなぐ首の筋肉にどれほど負担がかかっているかということが想像しやすいと思います。
この頭の重さ負荷や動作の衝撃を分散・吸収させるために、首は1本の骨ではなく7つの骨が関節で繋がって自然に前方凸のC字カーブを描いています。しかし現代では、成長の過程か生活様式かの変化のためにこの首の自然なカーブがなくなる「ストレートネック」の人の割合の方が多くなっていると言われています。つまり首が一本の柱のような状態になって体の前に傾くような姿勢で重力に逆らって頭を支えながら生活をしているというわけです。
首の筋肉はそのような状態のまま過緊張を起こしていますので、低い枕だと頭と首の収まりが悪い感じがして、高い枕だと過緊張の首の状態から解放されにくいので痛みを感じてしまうのです。
そこで寝る前のセルフチェック&ケアが必要になります。
枕を外して仰向けに寝る・もしくは壁にお尻、背中、頭を軽く付けて深呼吸します。鼻から吸ったあと息を吐きながらアゴを引いて後頭部〜首の上部をマット(壁)に軽く押し付けるようにする(そしてまたリラックスする)動作を5回ほど繰り返してみてください。
それから、起きている間の首の負担を減らすためには首と頭が体幹の延長上に乗るように、胸を少し張って頭を持ち上げ、アゴを軽く引いて過ごしてみてください。首を左右にゆっくり倒したときに背中の上の方までストレッチされるような感覚があると良いです。
セルフチェックで痛みやアゴの引きづらさ、ノドの詰まり感などを感じたらスターカイロにご相談ください。その場合は頚椎の関節可動域そのものが制限されて背骨にゆがみがあるとセルフケアではなかなか首のコリや頭の位置不良を改善することが難しいですが、カイロプラクティックの矯正はそのお手伝いができます。
(M)