足のむくみと夜間頻尿
足のむくみ(浮腫)が気になる方、けっこう多いと思います。むくみ(浮腫)は、腎臓病の初期症状のことがあるので、注意が必要です。参照:腎臓がわるくなったときの症状(一般社団法人 日本腎臓学会)
腎臓の状態は、尿検査で判断できます。その結果、何も問題がなければ安心できますし、問題が見つかれば原因に対応していくことができます。足のむくみや尿のことでお困りの方は、一度専門医を受診すると良いのではないかと思います。
もちろん、腎臓やその他原因となる基礎疾患がないのに、足がむくむこともあります。カイロプラクティックで相談を受ける場合、まずこうした疾患がないかどうかを確認してカイロプラクティック適応かどうかを判断してから進めていくことになります。
先日、夜間頻尿について新たに分かってきたことが特集されていました。水分が日中、足(ふくらはぎ)にたまってしまうことが、原因の一つだそうです。
ご存知、ガッテン!の「朝までぐっすり快眠!夜、トイレに起きないための新秘策」という回です。公式HPには、①セルフチェックの方法と②対策が載っています。ぜひご覧ください。
日中、重力の影響で水分が血管外に漏れてふくらはぎに水分がたまって(組織間液)、足がむくんでしまうとのことです。それが夜間横になった時に血管に戻ることで、余分な水分を排出するためにおしっこになるそうです。
①セルフチェックでは尿量を計る方法が書かれていますが、ご家庭ではなかなかできないかもしれません。朝おしっこをした後と夜寝る前とで、ふくらはぎの周囲径を比べると良いかもしれません。番組内でも、ふくらはぎが太くなっていました(=水分がたまっていました)。
②対策は、ふくらはぎの水分を日中のうちに循環させることです。手軽にできるものとしては、足上げだと思います。昼から夕方の間に、30分間を目安に横になって足先を10~15cm上げておくそうです。夜間血管に戻る水分を、日中の間に戻しておく方法ですね。これで起きている間にトイレにいく回数が増えると、夜間のトイレの回数が減るはずです。
なお、横になって足先を上げると腰や体のどこかが痛い場合、カイロプラクティックがお役に立てると思います。腰を曲げた時に痛いというタイプで、機能性腰痛ではよくあるものです。カイロプラクティックの矯正で、骨格から正していくと効果的です。
それから足のむくみが気になる方は、足に神経を送っているレベルの腰椎や、骨盤のバランスをカイロプラクティックで正すことで、効果がでることが多くあります。太い血管・神経が通っている膝裏の筋肉(膝窩筋)や、膝の外側の神経の通り道を調整すると良い場合もあります。足首の動きを整えて、ふくらはぎのポンプ機能を効率的に使えるようにしておくのも良いですね。足のむくみが気になる方は、ぜひご相談ください。
(G)