病院検査で異常なし…特発性 非特異的な痛み
特発性とは、医学的に原因不明という意味です。医学の進歩により原因が解明されれば特発性疾患から除外されます。
非特異的とは、その状態や疾患に特徴的にみられる異常や病変がないという意味です。
非特異的な腰痛や膝痛、特発性の脊柱側弯,頭痛,めまいなどは、どれも、症状はあるのに病院で調べてもらっても特に治療が必要な異常が見つからずに、痛み止の処方だけだったり経過観察になったりして、悪化したらまた来てくださいと言われることが少なくないでしょう(もちろん、非特異的/特発性の疾患と言われるものの中には、難病といわれる、治療が必要な疾病もあります)。
症状は間違いなくあるのに「何も異常がない」と診断されると「じゃあなぜこんなに不調なのか」と不安になるかと思いますが、カイロプラクティック的にみれば「背骨に異常が起き神経バランスが乱れて起きている症状」とみる時があります。
背骨の関節に、X線,CT,MRIなどの画像診断では異常があるようには見えないような微細なゆがみ・マニピュレーション使用可能な病変が生じている場合、カイロプラクティックではそれを「関節サブラクセーション」と呼んで異常な状態とみなし、アジャストメント(カイロプラクティックの矯正)をおこないます。
カイロプラクティック用語の「サブラクセーション」とは、隣接する関節構造が正常な関係から逸脱して、機能的な問題や、神経,筋肉,靭帯,血管などに病変を引き起こすような状態(分節機能障害)になっているものです。
ややこしく書きましたが、関節やその周囲の変形が見られるほどではないような背骨や骨盤のゆがみは存在し、そのゆがみは脊柱管の中を通る神経や背骨から出て末梢へ伸びている体性神経や自律神経を阻害して、それがさまざまな症状を引き起こす原因となるということをカイロプラクティックは1895年の創始から見続けているということです。
椎間孔狭窄症という医学的名称より一歩手前の、椎骨の傾きや椎間板の変性を生じさせる椎間関節の異常な関係、可動制限による上関節突起の傾きなど、神経のはたらきを妨げている「関節サブラクセーション」を手技によって矯正し、からだをより良い状態にすることがカイロプラクティックの目的です。神経のはたらきが良くなることで、からだに負担をかけるゆがみや使い方のクセが改善されて、ある部分にだけ過剰な負担がかかるというアンバランスな状態を避けられるようになったり、からだの、治ろうとする力=自然治癒力が高まったりすることで症状が改善するのです。
特発性/非特異的な痛みの原因が分からないまま悪化してからまた病院にかかるよりは、症状の改善を目指したいというときにお役に立ちたいスターカイロプラクティックです。
(M)