無意識の尿もれ…腹圧性尿失禁

くしゃみやせきや大笑い,体を曲げる,物を持ち上げるときなどお腹に力を入れた瞬間に、尿意なく尿がもれる「腹圧性尿失禁」は特に高齢者や女性がなりやすいですが、どの年齢の男女でも起こり得ます。
もれ出る量も少量〜中量くらいのためわざわざ病院にかかる人が少なく報告が過少ですが、尿漏れパッドなどの商品が市販されているくらい腹圧性尿失禁を起こす人は多いです。

瞬間的に腹圧が上昇したときに閉じているはずの尿道の筋肉が緩んで尿がわずかに押し出されてしまうことが原因なので、尿道を締める筋力が強ければ腹圧性の尿もれは起きません。
さらに女性に多い理由としては、男性の尿道の長さに比べ女性の尿道は約3〜5cmと短い上に直線的に下方を向いているという構造上の問題や、出産によって骨盤底筋群が傷つき尿道を締める筋肉が筋力低下を起こすことなどが指摘されています。

骨盤底筋群は、骨盤の下部でハンモックを張ったように下から骨盤腔内臓を支えている筋肉群で、膀胱にたまった尿が流れ出ないようにする尿道括約筋だけでなく、肛門や膣を締める筋肉なども骨盤底筋群に含まれ、膀胱を腹圧の衝撃から守るはたらきも持っています。

尿道括約筋は、より膀胱に近い内尿道括約筋とそれより外側の外尿道括約筋とがあり、それぞれ支配神経が異なります。内尿道括約筋は下腹神経(交感神経)のはたらきによって収縮し、骨盤神経(副交感神経)によって弛緩するのに対し、外尿道括約筋は陰部神経という体性神経の支配を受けており随意に締めたり緩めたりすることができます。排尿中に一時的におしっこを止めることができるのは陰部神経と外尿道括約筋のはたらきによるのです。

以上のことから、お腹に力が入ったときの尿もれを防ぐためには、骨盤底筋群や外尿道括約筋のトレーニングが効果的です。また同時に、普段お腹に力を入れ慣れていないということでもあるので、腹圧を高めるトレーニングも有効です。お腹で何かを弾き返すようにグッと力を入れながら、骨盤底筋群を持ち上げるように肛門から尿道までギュッと締めるようにしましょう。

骨盤底筋群に力を入れにくかったり、肛門や膣を締めにくかったりする場合には、陰部神経にかかわる下部腰椎や、骨盤の関節そのものにゆがみがあるかもしれません。
同様に、腹圧を高める感覚がわかりにくい場合は、腹横筋(腹筋群)を支配する肋間神経や腸骨下腹神経や腸骨鼡径神経にかかわる中〜下部胸椎の問題によって筋力を発揮しづらくなっている可能性があります。
腹圧性の尿もれは筋力がアップすることによってかなりの改善が見込めます。自主トレーニングだけでは不安というときはスターカイロにご相談にいらしてください。
(M)


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