座り続けは体に良くない
カイロプラクティックの大学入学後すぐの授業で習ったことを今でもよく覚えています。座り続けは良くない=椎間板への圧力が高い、という内容でした。検索してみると、当時習ったのと同じ内容を見つけることができました。それが「Back and Disc Pressure in Different Positions Chart」です。Google翻訳では、「異なる位置での背圧と椎間板圧チャート」になります。
*元は、「The Load on Lumbar Disks in Different Positions of the Body」という1966年の研究です。
椎間板圧チャートの図を見ると分かりやすいのですが、仰向けで寝ている時が一番椎間板圧は小さく(25)、立っていると100、良い姿勢で座っていても140、前かがみで座ると180となっています。おそらくデスクワークでは、前傾で座っている方が多いと思います。それだけ、背中と椎間板への負担はかかっていることになります。
椎間板圧が大きい座位姿勢ですが、下肢の血行動態を悪化させるため血栓症発症のリスクも増大させるようです。それを弾性ストッキング着用で、リスク軽減につながるという記事です。
低着圧の弾性ストッキング着用が、長時間座位姿勢保持時の血栓症発症リスクの軽減につながる可能性を発見、老若男女問わず弾性ストッキングを着用すればリスクは軽減されると思いますが、これから暑くなってくると履きたくない人もいるでしょう。どうしても座り続けなければならない場合を除いて、適度なタイミングで歩く・体を動かすのが現実的かもしれません。
体を動かすモチベーションになりそうなのが、死亡・疾病リスクが減少するという研究です。
ムキムキを目指すだけが筋トレではない。 筋トレで死亡・疾病リスクが減少 週 30~60 分を目安に
この研究で注意しなければならないのは、やりすぎは良くないかもしれないということです。筋トレ時間が週130~140分を超えると、総死亡・心血管疾患・がんに対するリスクは高い値を示した、そうです。
以上をふまえると座り続けを避け適度に体を動かすことで、健康に近づけるのではないでしょうか。
ところで、体を動かすと痛い・痛くて運動できないという方には、カイロプラクティックがお役に立てるかもしれません。カイロプラクティックでは機能に着目し、動かした時の症状や神経と筋肉のつながりを重視して背骨を調整します。座り続けで丸まって固まってしまった背骨の関節がカイロプラクティックの矯正でスムーズに動き出すと、体全体も動かしやすくなっていくことでしょう。デスクワーク続きで不調を感じていらっしゃる方は、背骨からスッキリしてみてはいかがでしょうか。
(G)