足の痛み

足首より遠位末端・足部の痛みと言えば、足底筋膜症(足底腱膜炎)や強剛母趾,外反母趾などです。

足底筋膜(腱膜)炎は、足の裏側のかかと辺りの痛みで、時に土踏まずのあたりにも痛みが生じるケースもあります。朝起きたときの一歩目が特に痛いことも特徴的です。

外反母趾や強剛母趾は、足の親指の付け根と言われる第一中足骨頭部が内側に突出しているように見える病態です。母趾と中足骨との関節部分(第1中足趾節関節)が痛み、中足骨頭部の突出により神経が絞扼されると激痛があります。

親指以外の中足趾節関節痛もあり、足指の付け根の痛みの一般的な原因のひとつとなっています。

中足趾節関節部で、関節包,滑膜のインピンジメント(衝突)や関節軟骨破壊(変形)などが引き起こされます。足の人差し指の付け根である第2中足趾節関節でもっとも起こりやすいです。その部分に「たこ」ができやすい(できている)人は要注意です。

また、足の裏と足の指を支配する神経(趾間神経)が足の指の骨の間を通っていて、その通りみちで過度な刺激を受けることによっても激痛が起こります。

刺激を受け続けるとしばしば神経が腫大し、良性の神経組織の腫瘍ができます。この良性神経腫は中指と薬指の間にできやすいですが足のどの指の間にもできる可能性があります。

一般的によくみられるかかとの痛みと足趾の付け根の痛みの両方について「足の痛み」としてまとめて取り上げたのは、いずれのケースでも足の機能不全・関節アライメント異常がみられ、体重を支えたり歩いたりするときの足の動きに問題があると生じる症状だからです。

たとえば、ふだん歩く機会の少ない人や、ずっと窮屈な靴を履いて活動している人は、以前記事にした浮き指になりやすく、前方に踏ん張る力・足趾の力が弱くなっています。その状態は、立ったり歩いたりするときのかかとへの荷重が増えている状態です。

また、長母趾屈筋や長趾屈筋が弱って、中足骨が下がったり、後脛骨筋の柔軟性が低下して足根骨(中足骨と足首の間の骨)も下がったりして足の自然なアーチが減少するので、中足骨頭部に負荷がかかりやすくなります。

足底腱膜炎は、腱膜やふくらはぎの筋肉をストレッチして治癒を促したり、インソールを利用してかかとにかかる衝撃を緩和したりすることで痛みが軽減します。

中足趾節関節痛は、タオルなどを使って足趾のつかむ力を鍛えてつま先の踏ん張る力を強化したり、土踏まずのサポーターを利用して中足骨頭部にかかる負荷を軽減したりすることで緩和させることができます。

ただ、腰椎や骨盤の「ゆがみ」が、股関節から膝,足首に影響して、足部の関節アライメント異常にも関与しているケースもありますし、腰部から出る神経のはたらきを邪魔して足趾の筋力が弱下していたり、ふくらはぎや足底の筋腱が伸びにくくなっていたりする可能性も考えられるので、スターカイロプラクティックでご相談をお受けして、チェックとアジャストメント(主に神経のはたらきを改善するためにおこなう矯正)をして根本改善のお手伝いをします。
(M)


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