足の長さを揃えてもらえませんか?
バランスを見る方法の一つで、うつ伏せで足の長さをチェックすることがあります。足の長さに左右差(脚長差)があり「右(もしくは左)の方が相対的に短くなっていますよ」とお伝えしたところ、以下のような質問がありました。
Q.
長い方の足に揃えてもらえますか?
A.
一概に長い方に揃えることはできません。
相対的な左右差なのでバランスを整えるとどちらかに揃ってきますが、必ずしも長い方に揃えるわけではありません。なぜなら、検査結果を総合的に判断して機能的な問題がある部位(側)にカイロプラクティックの矯正をしていくからです。
例えば骨盤の動きに問題があり、腰を反らしにくい/反らせると痛みが出る、といった状態であれば、足が相対的に短くなっている側の骨盤にアプローチしていくことが多いです。その結果、問題が正されると足は長い方に揃います。
また別の例を挙げると、腸腰筋という筋肉に力が入りにくい場合、そちら側の足が長くなっていることがあります。腸腰筋の機能を正してしっかり力が入るようになると、伸びきっていた筋肉が収縮するので足が短くなったように感じるかもしれません。しかし機能を正しているので、体にとってはその方が自然なのです。
いずれの場合も、見た目の長さだけで判断をすることはありません。長さだけで判断すると、機能を無視してしまうので思わぬ症状が出てくることがあります。総合的に検査を行いその結果をもとにカイロプラクティックを行うことで、その人本来のベストな状態に戻っていくことでしょう。
(G)