各国のカイロプラクティックの研究と報告
カイロプラクティックに関しては、世界の多くの国々でその有効性が認められてきています。しかし、残念ながら日本(厚生労働省)では今でもカイロプラクティックを「非科学的な医学的根拠がない無資格の医業類似行為」とする見解を取っています。
理由としては、
1)手技療法は定義づけが難しい。
2)カイロプラクティックの独自性、有効性、安全性を証明できない。
3)医師会、あんま・鍼灸・柔整団体の反対運動がある。
ことなどを挙げています。このような偏った厚生労働省の考えが逆に、資格なしに誰もがカイロプラクティックを行える無秩序な環境を作り出しています。
以下、主要国のカイロプラクティックに関する研究と報告について参考資料を添付します。
研究調査名 / 研究責任者 | 年度 | 国 | 有効性 |
---|---|---|---|
「ニュージーランドレポート」(カイロプラクティック調査委員会) イングリス委員長 (弁護士・法学部教授)フレイザー、ペンフォールド他 | 1979 | NZ | 認める |
オーストラリア厚生省「メディケア受益検討委員会」ニュージーランドレポートを参照 | 1984 | 豪州 | 認める |
スウェーデン「代替医療委員会報告書」政府、教育者の代表と医師、カイロプラクター各1名 | 1987 | SWE | 認める |
日本厚生省 脊椎原生疾患の施術に関する医学的研究「三浦レポート」 主任研究者:三浦幸雄(整形外科教授) 研究協力者:石田肇他7名の整形外科医 | 1991 | 日本 | 認めない |
米国厚生省「ランド研究 腰椎に対する脊椎マニピュレーションの適応性」シェキリー主任研究者(大学教員)その他医師6名、カイロプラクター3名 | 1991 | 米国 | 認める |
カナダオンタリオ州政府「マンガレポート」マンガ主任研究者(大学教授) 健康経済学者他3名 | 1993 | CAN | 認める |
英国王室基金「ビングハムレポート」カイロプラクティック特別調査委員会 | 1993 | 英国 | 認める |
米連邦政府ヘルスケア対策研究局「成人における急性腰痛の諸問題腰痛ガイドライン」ビゴス整形外科医他23名のパネル委員とカイロプラクター2名 | 1994 | 米国 | 認める |
英国政府「腰痛の臨床業務ガイドライン」「腰痛ガイドライン」臨床スタンダード委員会 10名中カイロプラクター1名参加 | 1995 | 英国 | 認める |
カナダケベック州「むち打ち関連疾患に関する調査」ケベック州調査委員会 スパイザー委員長他34名の専門家(カイロプラクター含む) | 1995 | CAN | 認める |