アジャストメント
背骨の問題のある箇所(*サブラクセーション)に対して、手によって矯正を施す行為である。
背骨の問題箇所の状態(傾きやずれの方向や程度)を導き出し(リスティング)、同部位を瞬間的に矯正(スラスト)する。その際には、適切なコンタクト(接触)、適切な矯正の方向と深さ、人体に負担をかけないような瞬間的な矯正スピードが必要とされる。
熟練された手技によるアジャストメントはカイロプラクティックの歴史が物語っているように、人間の持つ自然治癒力を最大限に引き出しすばらしい効果をもたらしている。
アジャストメントの瞬間に「ポキッ」というクラック音がするが、この現象はキャビテーションといい液体が急激な降圧に伴って気化する際に発生する音で流体工学の分野ではよく用いられる言葉である。脊椎関節は滑液が密封される関節包という袋に包まれており、矯正の際に同液体が気化して起こると言われている。
最もオーソドックスで一番用いられている方法であり、世界中のどのカイロ大学でも教えられている施術法である。(ディバーシファイド、ガンステッドなどのテクニック)
カイロプラクティックの真髄ともいえるアジャストメントであるが、近年、本場アメリカでも正しく出来ないドクターが多いとの事。日本も例外ではなくアジャストメント出来ないカイロプラクターが多い。
カイロプラクティック・アジャストメントは、手による技術である為、より良いアジャストメントの習得には経験と日頃の相当な努力・訓練が必要である。
よくアジャストメントに関して「ボキボキ」とか「無理にひねる」などという表現を見かけるが、正しいアジャストメントはそのようなことはない。カイロ学校で正しく施術を学んだものであれば、アジャストメントの際のクラック音がどのようなものであるか、セットアップは体に無理なく行われるものであることなどは誰もが承知していることである。
正しいアジャストメントは無理なく痛みも伴わず行われるものである。
【関連リンク】
・サブラクセーション