Blogブログ
  • 2018.09.26
  • カイロTopic【健康】

ストレス 2

前回の記事(ストレス 1)で触れたように、ストレスは自律神経の乱れを引き起こすことがあります。
ストレスを心身の負担として感じているとき、「息苦しい」「息が上がる」と感じませんか?
これがストレスによる自律神経の乱れの第一歩で、体の防御力を上げるために興奮・防御のホルモンの分泌が高まって体が緊張状態になることで生じる現象です。
体が緊張すると、筋肉が緊張して硬くなります。そうすると呼吸運動に必要な胸郭(背骨や肋骨など)の動きが制限されますし、横隔膜も硬くなるので、肺に十分な酸素が取り込めていないと脳に伝達され、息を吐きづらくなって呼吸が浅く速くなる=息苦しくなってしまうのです。

呼吸が浅く速くなる時とはどういう時か考えてみると、からだが「戦闘モード」になっている時です。戦闘モードとは、たとえば、仕事や発表会など何かを成功させようとして緊張しているとき、あるいは単純に走っているときなど、「息が上がっている」状態を指します。
私たちのからだは概日リズム(サーカディアンリズム)という「体内時計」によって緊張(戦闘モード)と弛緩(休息モード)を繰り返すリズムを刻んでおり、そのリズムの中で自律神経をバランスよくはたらかせてからだの調子をととのえています。
ですから、仕事中や、何かを頑張りたいと思っているときにはからだが戦闘モードになるということは必要なのですが、ストレスにさらされ続けているとこの緊張状態が休息モードの時まで続いて慢性化し、背中が硬くなり、背骨の関節の可動域が制限されていってしまいます。そうなると、呼吸運動が制限されてますます息苦しくなってしまい、自律神経のバランスも乱れてしまって心身の不調を招きます。
また、呼吸が浅く速くなると、脳はからだが疲れていると勘違いをします。そうすると疲れを感じやすくなってしまうのです。

自律神経は「自律」の神経なので意識的にどうにかできるものではありませんが、呼吸はある程度意識的にコントロールすることができます。普段は人それぞれのリズム、深さ、長さで無意識に呼吸できているのですが、息苦しいと感じたときは普段の呼吸ができていないということですから、「ストレスがかかって背中がかたくなっている」可能性が大きいです。

スターカイロでは、背骨の動きの制限されているところを矯正して、背中の緊張をゆるめ、胸郭の動きを改善させるお手伝いをします。そうすることでまずは呼吸が楽になるようにととのえていきましょう。カイロプラクティックの施術による背骨のケアを受けることもストレスケアにつながります。

ちなみに、緊張を解きたいときや呼吸を楽にするためにセルフケアとして深呼吸をするときは、先にお腹をへこませて息を吐ききってから、鼻から吸うようにしてください。先に吸おうとすると「過呼吸」のような状態になりますます息苦しくなって緊張してしまう可能性があります。
(M)

【この記事の執筆】STARカイロプラクティック編集部(院長・スタッフ)

この記事の監修

高橋壮平(STARカイロプラクティック院長/有限会社メディトリナ代表)

  • 豪州ヴィクトリア州立RMIT大学カイロプラクティック科卒業(2003)
    応用理学士、カイロプラクティック理学士
  • 日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員
  • 日本カイロプラクティック登録機構(JCR)登録カイロプラクター(N0.0431)
  • 専門分野:腰痛 肩こり 頭痛 しびれの他 骨盤 姿勢矯正など

患者さま一人ひとりの状態に合わせて丁寧に施術を行っています。健康で快適な毎日を送れるようサポートいたします。