「花粉症」によるこり症状
「スギ花粉」によるくしゃみや鼻水など「花粉症」の症状に悩まされている方が多くみられます。3月に入ってからは特に増えたように思いますが、昨年の12月からすでに鼻がムズムズしていたとおっしゃる方もいます。
花粉症の症状はご存知のように鼻水,くしゃみ,目のかゆみ,のどのイガイガなどであり、それらの症状があることによって顔がクシャクシャになっているような感じだけでも相当つらいので意識は向きにくいのですが、全身に倦怠感があらわれたり筋肉痛を生じたり肩こりを助長したりします。
アレルギーによって引き起こされる鼻水やくしゃみや咳肩や背中のこりを「季節性アレルギーこり」と呼ぶなんていうコラムも見つかるほど、くしゃみや鼻をかむしぐさは体の緊張を引き起こすのです。
くしゃみや咳をするとき、あるいは鼻をかむときのことを思い浮かべてください。まず上体は前かがみになり首はうなだれるような姿勢になりますよね。このような前傾姿勢はいわゆる「猫背」姿勢(よりもさらに前傾が強い)ですから、首や肩や背中まわりの筋肉にコリが生じやすい状態といえます。
さらにこの状態で、腹筋を使って腹圧を高めることでくしゃみを出したり鼻をかんだりするわけですが、日ごろ腹筋を使うということが少ない生活をしている人が花粉の季節に急にしょっちゅう腹筋を使う(くしゃみする・鼻をかむ)ようになると筋肉痛になってしまうのです。
また、意識してみると、くしゃみや咳をする・鼻をかむなどするときは、腹筋だけでなく首・肩から背中までも緊張させていることに気づきます。腹筋がうまく使えず腹圧を高めきれない場合はなおさら胸郭や首肩周囲の筋肉を使っています。こうしてこの時期のつらいアレルギー症状によって引き起こされる身体各部位の過緊張が「季節性アレルギーこり」というわけです。
背中や肋骨の間の筋肉にも過緊張が起こると、呼吸も浅くなってきます。そうなっては自律神経の乱れも生じやすくなり、ますます全身のだるさが起こりやすくなってしまいます。
アレルギー症状だけでもつらいですから、せめて「アレルギーこり」の存在に目を向け、その解消のためにカイロプラクティックをご利用ください。その他のこり症状と同様に、背骨のケアを行うことで不要な過緊張を緩和し、くしゃみや鼻水のせいで生じた体のゆがみをととのえるお手伝いができます。
マスクや鼻うがい、薬などの助けを借りてアレルギー症状を抑えるとともに、アレルギー症状によって引き起こされるこりを解消して可能な限り快適に春の暖かな日をたのしみましょう。
(M)