タグ: 股関節痛
「股関節の詰まり感と痛み」(40代女性 デスクワーク)
20代の頃から、ピラティスなどをしていて右の股関節を動かすと左に比べて詰まった感じや引っかかる感じがある。運動する機会が減った2年くらい前からそれらの違和感が強くなっている。ときどき痛くなることがあり、特に生理前や生理中に痛みやすいと思う。
初回来院時の状況
他動で股関節を動かしてみると、右は内旋と内転,少し屈曲方向も可動性が低下している。左の股関節は外旋の可動域がやや狭い。また、骨盤の右側の腸骨の前側が開いたような形で関節が硬くなっており、股関節の運動を邪魔する原因のひとつと考えられた。
右の股関節の外転及び内転の筋肉に筋力低下と腸骨筋の過緊張がみられた。
施術内容及び経過
チェックでみつかった骨盤の“ゆがみ”と筋力低下を起こしている筋肉に関係する腰椎の問題を矯正し、併せて筋肉の柔軟性を高めるトリートメントをおこなった。股関節周囲の筋肉バランスをととのえるエクササイズをお伝えし、およそ2週間おきに骨盤と腰椎の矯正をしていくと5回め後には可動域も左右差がほとんどなくなり詰まり感をほとんど感じなくなった。
担当者コメント
骨盤の運動の低下(可動制限)が股関節の運動に影響を及ぼすと同時に、股関節の内側に付着する筋肉の過緊張や支える筋肉の筋力低下に関わっていたと考えられます。
また、女性は生理周期に伴うホルモンバランスの変化によって骨盤が開閉したり生理前や生理中は骨盤以外にもあらゆる関節が緩んだりするので、それが痛みに繋がることがあります。バランス良く筋力を発揮して骨盤や股関節,腰などの関節を支えられるように、骨盤や腰椎など背骨の“ゆがみ”を矯正し、神経のはたらきを改善することも有効だと考えられます。
(M)
№G32822