Case症例紹介
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  • 2012.05.25
  • 坐骨神経痛・下肢のしびれ

「激しい腰痛としびれで一人で歩けない」(70代男性 自営業)

腰全体が重い。体を曲げると下部腰部が鋭く痛むと共に、両下肢(特に左)が鋭くしびれて痛む(洗面動作、靴下脱着動作、咳くしゃみなど)。それは、臀部から大腿後面、膝裏からふくらはぎまで拡がる。痛みのため寝返りが出来ない。また足に力が入らずつま先立ちが出来ない。
そのような症状を訴え家族に付き添われ来院する。

初回来院時の状況

この方は激しい腰痛と下肢痛および同しびれがあり、またふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)に力が入らない為一人で歩く事も難しい状態であった。症状が酷く各種検査も確実に行えるような状態ではなかった。
姿勢は痛みからの逃避姿勢(体幹軽度屈曲で右重心)、椎間板ヘルニアにを疑わせる側方逃避の姿勢であった。知覚はL5及びS1領域で低下。MMTは左S1で3/5、ハムストリング筋4/5。力が入らないという下腿三頭筋は4?5センチ細く委縮していた。整形外科学検査では椎間板ヘルニア等の検査で陽性である
その他、問診では間欠性跛行(5分ほど歩くと坐骨結節下辺りからツンとした痺れがでる)があるという事で脊柱管狭窄症の疑いもあり、下腿に力が入らない事、胸腰移行部に骨折が疑われるような圧痛がある為、MRI画像診断を依頼する事にした。
【MRI診断】
腰椎L1/L2・L3/L4・L4/L5において骨棘形成。同椎間板膨隆による硬膜嚢の圧排。L3の辷りによって硬膜嚢が拘扼。L4/L5間に左後外側部で髄核が脊柱管内下方に脱出。胸椎12番に圧迫骨折(T2強調画像での信号が高い為、比較的新しい骨折と思われる)。
診断:「腰椎変形性脊椎症」「L3辷りによる脊柱管狭窄症」「椎間板ヘルニア(L4/L5後外側型)」

施術内容及び経過

この方は椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症の混在だった為、可動性を付ける方向に工夫が必要だった。施術は基本的に低刺激(Low Force)のものを中心に痛みを軽減させ、ある程度体を動かせるようになり、矯正を受ける体勢が取れるようになってから腰椎のサブラクセーションに対してアジャストメントを行う。
第3腰椎の辷りは安定しているようだったので、脊柱管狭窄に注意しながら椎間板ヘルニアに対しての施術を中心に考えた体幹を伸展させながらバランスをとる方法を選択し、オリジナルのホームエクササイズを改良しながら行って頂いた。
その結果、激痛やしびれを軽減させるのにはさほど時間はかからなかった。週2回の施術を2週間で概ね改善し日常生活は特に問題なく過ごせるようになり、間もなく中断していた仕事も再開するようになった。
激しい痛みやしびれは出なくなったが、問題は左脚のふくらはぎの筋力低下と狭窄症による間欠性跛行であった。その後もエクササイズを行いながら月に1~2回程度の治療を続けていたが、完全回復には至らなかった。

担当者コメント

椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛と脊柱管狭窄症による間欠性跛行(坐骨神経痛)が混在していた方で、また明らかな筋力低下や知覚鈍磨があり、治療の方向性を決めるだけでも注意が必要でした。画像と実際の動きをその都度確認しながら矯正を加え、変化に伴ってエクササイズを微修正し改善を目指しました。日常生活の復帰とハンデはあるが仕事にも復活して頂けて何とか最低限の事は出来たと思います。その後も少しずつでも軽減するように施術とエクササイズは続けられました。(T)

№S13103

【この記事の執筆】STARカイロプラクティック編集部(院長・スタッフ)

この記事の監修

高橋壮平(STARカイロプラクティック院長/有限会社メディトリナ代表)

  • 豪州ヴィクトリア州立RMIT大学カイロプラクティック科卒業(2003)
    応用理学士、カイロプラクティック理学士
  • 日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員
  • 日本カイロプラクティック登録機構(JCR)登録カイロプラクター(N0.0431)
  • 専門分野:腰痛 肩こり 頭痛 しびれの他 骨盤 姿勢矯正など

患者さま一人ひとりの状態に合わせて丁寧に施術を行っています。健康で快適な毎日を送れるようサポートいたします。