2か月前から右肩に違和感があったが、ストレッチで痛かったので整形外科を受診したところ、「五十肩」の診断だった。2週連続でステロイド注射を打ってもらって痛みは少し引いてきたが、全然右腕が上がらない。週1回リハビリにも通っているが、それだけでは足りない気がしている。カイロプラクティックも併用して早く良くなりたいと思い、来院した。数年前に左肩も五十肩になったが、良くなるのに2年かかった。
初回来院時の状況
右肩甲骨が前上方に巻き込んでいて、肩(甲上腕)関節はアライメント不良であった。右腕は前にあげていくと90度より少し上がったところで痛みと可動制限が、横に開いていくと90度手前で痛みと可動制限があり、背中に手を回す動きではズボンの後ろポケットの位置で痛みが強く出た。カイロプラクティック検査では、肩関節周囲に神経を送っている頚椎・頚胸移行部と胸椎に問題がみつかった。
施術内容及び経過
リハビリで筋肉に対してのアプローチをしてもらっていたので、まずはカイロプラクティック独自のところで背骨に対するアプローチを行った。カイロプラクティックの矯正を問題のある背骨に行うことで、神経の働きを整えて肩甲骨周囲が回復しやすい状態にしていく。さらに肩関節も動かすことで、関節包内の循環を良くして治癒力を高めていく。加えて、自宅でできる五十肩の体操をお伝えして、肩関節を毎日動かしてもらった。
1~2週間に1回ペースで施術を行い、リハビリ期間が終了してからは週に1回ペースで施術を続けた。その後は、状態に合わせて施術の間隔を広げていった。半年後には、右肩が170度くらいまで上がるようになり、背中に手も回るようになってきた。その3か月後には、右腕が180度まで問題なく上がるようになり、背中に回す動作も左右差は残るが日常生活で気にならない程度まで回復した。施術の間隔を広げ続けていき、施術開始から11カ月後に右肩の可動域は完全に回復した。
担当者コメント
肩関節周囲炎いわゆる四十肩・五十肩には、ステージが3つあると言われています。
炎症期(数カ月)は寝ていても痛みを感じる時期で、その次が凍結期(半年~1年)で動かせなくなり、最後が緩解期(1~数カ月)で徐々に可動域が回復していきます(期間や痛みの度合いには個人差があります)。ステージに合わせた対応が必要で、炎症期には痛みの緩和、凍結期には関節包内の状態を良くして治癒過程を促進し、緩解期には可動域の回復が求められます。
この方の場合、左肩は何もしなくても良くなりましたが、2年かかりました。その時は幸い可動域も完全に回復していましたが、70%の人は炎症期の組織変性により機能障害が残る(可動域が狭いままになる)と言われています。そのためカイロプラクティックでは、治癒過程の促進と、可動域の完全回復を目指してアプローチを行います。今回の右肩は、11カ月かかったのでもう少し早くできると良かったのですが、反対の左肩に比べて1年以上早く回復できました。また、機能障害も残らずにすみました。
(G)
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【この記事の執筆】STARカイロプラクティック編集部(院長・スタッフ)
- この記事の監修
高橋壮平(STARカイロプラクティック院長/有限会社メディトリナ代表)
- 豪州ヴィクトリア州立RMIT大学カイロプラクティック科卒業(2003)
応用理学士、カイロプラクティック理学士 - 日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員
- 日本カイロプラクティック登録機構(JCR)登録カイロプラクター(N0.0431)
- 専門分野:腰痛 肩こり 頭痛 しびれの他 骨盤 姿勢矯正など
- 豪州ヴィクトリア州立RMIT大学カイロプラクティック科卒業(2003)
患者さま一人ひとりの状態に合わせて丁寧に施術を行っています。健康で快適な毎日を送れるようサポートいたします。

