Case症例紹介
  • 2022.11.24
  • 肩・腕・肘・手・指

「左肩の痛み 四十肩」(40代男性 大学教員)

4ヶ月くらい前から左肩が痛み、きっかけに心当たりがない。今は安静にしていても肩から上腕全体に疼くような痛みがあり、動かそうとすると鋭く痛んで腕がほとんど挙がらない。寝返りをうつときや朝起床時の痛みも強い。先月整形外科に行ってレントゲン検査をしたら「特に異常はみられない。四十肩ではないか」と診断され、処方された痛み止めとリハビリエクササイズを続けているが効果の実感が薄い。

初回来院時の状況

左肩の運動は内転以外のあらゆる方向が制限されており、特に内旋,外旋の強い制限や、屈曲(挙上),外転では僧帽筋を使って肩ごと上げる様子が見られた。
姿勢は胸椎から腰椎にかけて後弯した猫背姿勢かつ左肩が前凸(胸椎の捻れ+巻き肩)になっていた。

施術内容及び経過

頚椎のチェックと矯正をおこない、肩周囲の筋肉の回復改善を目指した。
併せて、肩甲骨を安定させる筋肉の筋力アップや姿勢の改善によって左肩関節運動時の負担が軽くなるような状態を目指して頚椎や胸椎や骨盤の矯正もおこなった。
また、肩関節(肩甲上腕関節)そのものにも、前後,内外旋,上下の動きをつけるためのモビリゼーションと、癒着や伸縮不全を起こしている筋肉の柔軟性を上げるための軟部組織へのアプローチをし、可動域を上げるためのエクササイズも取り入れた。週に1度来院してもらいメンテナンスを受けたところ、3回目以降少しずつ痛みや可動域など日常でも改善が感じられるようになったとのこと。

担当者コメント

いわゆる四十肩(五十肩)の炎症期を過ぎた凍結期の症状と考えられましたので、炎症を起こしたことでその治癒の過程で癒着していると考えられる筋筋膜や肩関節そのものに対してもアプローチしています。リハビリのためのエクササイズも少しずつ難易度や可動範囲を広げておこなっていただき、頚椎や胸椎のゆがみの矯正と合わせて回復が早まっていると考えられます。
(M)
№G47622

【この記事の執筆】STARカイロプラクティック編集部(院長・スタッフ)

この記事の監修

高橋壮平(STARカイロプラクティック院長/有限会社メディトリナ代表)

  • 豪州ヴィクトリア州立RMIT大学カイロプラクティック科卒業(2003)
    応用理学士、カイロプラクティック理学士
  • 日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員
  • 日本カイロプラクティック登録機構(JCR)登録カイロプラクター(N0.0431)
  • 専門分野:腰痛 肩こり 頭痛 しびれの他 骨盤 姿勢矯正など

患者さま一人ひとりの状態に合わせて丁寧に施術を行っています。健康で快適な毎日を送れるようサポートいたします。