Case症例紹介
  • 2021.07.14
  • 肩・腕・肘・手・指

「右テニス肘」(50代男性 会社員)

2年くらい前に、思い当たるキッカケなく右肘が痛くなった。テニスのインストラクターをしていた人がカイロプラクター(オーストラリア人)で、その人に2~3回みてもらって良くなった。「テニス肘の疑いがある」と言われて、弱っている筋肉を強くしたり筋肉の柔軟性を上げたりしてもらった。
ここ半年、また痛くなってきた。週に2回テニスをしているが、フォアハンドで振ると重い感じがする。テニスを30分以上やっていると、つらくなる。やめたくなるくらいダルいが(腕が棒のように感じる)、実際はプレーを続けている。一昨日のテニスでまた痛めたので、カイロプラクティックが良いと思って来院した。

初回来院時の状況

痛みの出る部位を確認したところ、今回は右肘内側だった。いわゆるテニス肘は外側に痛みが出るため、どちらかと言えばゴルフ肘に当たるのかもしれない。しかし肘周囲の整形外科テスト(テニス肘・ゴルフ肘・内反ストレス・外反ストレス)では、すべて陰性だった。フォアハンドが重い感じのため手首を返す時に使う円回内筋と方形回内筋の力の入り方をチェックすると、どちらも力が入りにくく痛みが出る状態であった。カイロプラクティック検査では、腕に神経を送っているレベルの頚椎に問題が見つかった。

施術内容及び経過

問題の見つかった頚椎に、カイロプラクティックの矯正を行っていく。並行して、円・方形回内筋自体にもアプライドキネシオロジーを使って刺激を入れていく。その場では、力が入りやすくなり痛みも出なくなるが、週2回テニスをするためスッキリと痛みが取れるまでには回数がかかった。週1回ペースで2回施術をして、その3週間後の3回目来院時にはテニスを1時間しても痛みが出なくなっていた。しかしプレー後には重だるさが出てくる。2週間に1回ペースにしてさらに3回同様の施術を行ったところ、テニス後の重だるさもでなくなった。

担当者コメント

テニス肘・ゴルフ肘という診断名があるくらい、肘周囲の痛みはよくみられる問題です。炎症が強いと整形外科テストで陽性になるのですが、この方の場合はそこまで炎症は強くなっていないタイミングだったようです。ただそのままケアをしないでプレーを続けると、悪化してしまったかもしれません。肘周囲の神経筋バランスをカイロプラクティックで整えることで、テニスをプレーしながら痛みが出ない状態にもっていくことができました。
最近は、テニスやゴルフをしていなくても肘周囲に痛みが出る方が増えています。デスクワーク時のキーボードやマウスの使い方が、肘周囲に負担をかけていることがあります。気になったら放置せず、早めにケアしておくと良いですね。
(G)
№F14917

【この記事の執筆】STARカイロプラクティック編集部(院長・スタッフ)

この記事の監修

高橋壮平(STARカイロプラクティック院長/有限会社メディトリナ代表)

  • 豪州ヴィクトリア州立RMIT大学カイロプラクティック科卒業(2003)
    応用理学士、カイロプラクティック理学士
  • 日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員
  • 日本カイロプラクティック登録機構(JCR)登録カイロプラクター(N0.0431)
  • 専門分野:腰痛 肩こり 頭痛 しびれの他 骨盤 姿勢矯正など

患者さま一人ひとりの状態に合わせて丁寧に施術を行っています。健康で快適な毎日を送れるようサポートいたします。