Case症例紹介
  • 2021.11.24
  • 背中・胸の症状

「授乳中に背中を痛めた」(30代女性 主婦)

3日前に前屈みで授乳していたときに背中を「ビキッ」と痛めた。それ以来背中が常に張り、上体を反らすとピキッと痛みが走る。“筋膜リリースのボール”を使ってみたら少しマシになった気がするが、まだ張っているし痛い。産後3ヶ月で3〜4時間おきに授乳しており、寝て起きても背中の張りや疲れがとれない。

初回来院時の状況

胸椎の中〜下部にかけて背骨が左凸にカーブしていた。逃避姿勢とも考えられたが、同部に伸展(反らす動き)と回旋(身体を捻って振り返る動き)の可動制限があり、動作痛と圧痛がみられた。
背中の下の方・腰の上のあたりでカーブが右凸に切り替わるような姿勢になって骨盤にも傾きがあり、授乳の際の座り姿勢のクセの原因の一つになっていると考えられた。

施術内容及び経過

可動制限のある胸椎2ヶ所と胸腰移行部の関節にカイロプラクティックの矯正をおこなったところ、捻ったときの痛みが消失,反らしたときの痛みは軽減したが少し残った。残った痛みは筋肉の疲労と考えられたのでトリートメントをおこない、骨盤の傾きも矯正して姿勢の歪みによる負担が少なくなることを目指した。
その後は「ピキッとした痛み」はなく、4日後に再来したときは疲れたときに張って痛いのと、骨盤まわりの腰痛が気になるとのことだったのでチェックして引き続き胸椎と骨盤の矯正をおこなった。
その後はメンテナンスに移行し、育児で屈むことによる背中の張りにともなう痛みと以前からあった慢性的な肩こりや腰痛のトリートメントなどをおこなっている。

担当者コメント

妊娠中に大きなお腹を支えるための姿勢をとり続けて固くなっていた背骨・特に胸腰移行部の可動域が改善されないまま出産後はすぐに育児を続けてこられて、背骨の負担も大きかったと思います。
「骨盤のゆがみ」も気になってはいたものの骨盤ベルトや産後エクササイズもできていなかったとのことで、骨盤を含めた背骨全体のチェックと矯正を受けることができて安心もしていただけたようでした。
(M)
№F76519

【この記事の執筆】STARカイロプラクティック編集部(院長・スタッフ)

この記事の監修

高橋壮平(STARカイロプラクティック院長/有限会社メディトリナ代表)

  • 豪州ヴィクトリア州立RMIT大学カイロプラクティック科卒業(2003)
    応用理学士、カイロプラクティック理学士
  • 日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員
  • 日本カイロプラクティック登録機構(JCR)登録カイロプラクター(N0.0431)
  • 専門分野:腰痛 肩こり 頭痛 しびれの他 骨盤 姿勢矯正など

患者さま一人ひとりの状態に合わせて丁寧に施術を行っています。健康で快適な毎日を送れるようサポートいたします。