Case症例紹介
  • 2024.01.12
  • 背中・胸の症状

「背中が痛い 息苦しい」(40代男性 デスクワーク)

10年くらい前から背中・右の肩甲骨と背骨の間辺りが痛い。疲れると痛みが強くなるようで、2,3週間前に異動になって仕事量が増えてから特につらく、息苦しい。寝ていても苦しいときがあり、2日前に整形外科を受診したところ筋肉を柔らかくする薬を処方され1日3回服用しているがあまり効果を感じない。

初回来院時の状況

頭の位置が重心線より前に出て顎が上がり、頚胸移行部から上部胸椎(首の付け根から肩の高さあたり)と上部頚椎部(頭の付け根あたり)が詰まったような姿勢になっている。仰向けに寝ると背中の上の方が当たってノドが狭まる感じ。右肩甲骨と肩の位置が下がっていて、深呼吸をするときには右肩を過剰に挙上させている。筋肉の「コリ」は確かにあるが、背中よりも首から肩にかけての過緊張がより強い。

施術内容及び経過

呼吸時に重要な「胸郭の動き」を妨げている胸椎の関節および胸肋関節を矯正したところ可動性が上がり、息苦しさは半分近くに減った。姿勢改善や自律神経へのアプローチも含めて胸椎や頚椎の矯正を1週間に1回を3回続けたところ背中の痛みと息苦しさはほとんどなくなった。疲れるとまた背中が痛くなることもあるが痛みは以前の半分以下程度でまた軽快するようになった。

担当者コメント

頚胸移行部の「ゆがみ」は直接的な可動制限だけでなく、関節のゆがみそのものあるいはゆがみに伴う周囲の組織のストレスによる関連痛を肩甲骨の内側に生じさせることがあります。頚椎や胸椎の問題は、筋力バランスや姿勢の維持の他自律神経にもかかわり、呼吸のしづらさともあわせて悪循環になりかねませんのでチェックして矯正し身体がより良い状態をキープできるように目指します。
(M)
№G50722

【この記事の執筆】STARカイロプラクティック編集部(院長・スタッフ)

この記事の監修

高橋壮平(STARカイロプラクティック院長/有限会社メディトリナ代表)

  • 豪州ヴィクトリア州立RMIT大学カイロプラクティック科卒業(2003)
    応用理学士、カイロプラクティック理学士
  • 日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員
  • 日本カイロプラクティック登録機構(JCR)登録カイロプラクター(N0.0431)
  • 専門分野:腰痛 肩こり 頭痛 しびれの他 骨盤 姿勢矯正など

患者さま一人ひとりの状態に合わせて丁寧に施術を行っています。健康で快適な毎日を送れるようサポートいたします。