タグ: 側弯症, 姿勢, 背中の痛み(背部痛)
「側弯と背中(左肩甲骨付近)の痛み」(30代女性 Webディレクター)
2カ月前に受けた健康診断で、初めて「側弯」を指摘された。20代の頃から胸の大きさが左右で違っていたが、これのせいではないかと思った。また背中の痛みはここ1年くらい続いていて、仕事が忙しいからだと思っている。側弯と背中の痛みがなんとかならないかと思い、来院した。
初回来院時の状況
初めて指摘された側弯は後方から見て逆S字状のダブルカーブで、肩の高さは右が高くなっていた。整形外科的テストのアダムステストでは、腰部左に軽度のハンプ(盛り上がり)がみられた。軽度の構造的側弯が腰部にありそうだが、症状のある左肩甲骨付近の側弯は機能的なもの(姿勢のクセ)と思われ、カイロプラクティックで対応可能と判断した。カイロプラクティック検査では、胸椎に問題が見つかった。
施術内容及び経過
動きの悪くなっている胸椎を中心に、肩甲骨、腰椎の動きをカイロプラクティックの矯正で正していく。週に1回の施術を3回続けたところ、日常での背部痛はほぼ消失した。胸椎の動きが良化して胸部の側弯は減少し、自覚症状と客観的な評価が一致していた。座るときに左肩が下がる傾向が残っているので、間隔をあけながらバランスアップをしていくことになった。
担当者コメント
背骨に左右のカーブがある状態が側弯で、骨自体の変形(構造的側弯)かクセによるもの(機能的側弯)かをスクリーニングするのがアダムステストです。小学生の頃に、前屈して親に背中を見てもらったことがある人もいらっしゃることでしょう。構造的な側弯は角度によっては心臓や肺に影響を与えるため、成長期にはしっかりした経過観察が必要です(定期的な専門医受診やレントゲン撮影等)。逆にいうと、成人してから初めて指摘される側弯はクセによるもの(機能的側弯)が大多数です。
この方の場合も初めて指摘されてびっくりなさったようですが、カイロプラクティックに来られる方にはよくある程度のものでした。背骨の関節の動きを正すことで、姿勢と症状に良い変化が現れました。
(G)
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