首から肩にかけてのコリがつらく、左腕はときどき痺れるような感覚がある。
もともと首や肩がこりやすくデスクワークで増悪していたが、6年前に頚部食道ガンの手術をして前頚部筋,声帯,甲状軟骨を切除し、話すときに左手で喉を押さえて震わせながら声を出すようになったことで首肩にますます負担がかかるようになった。首の後ろを触られることは問題ないが、頚部の急な動作には不安がある。
子どもも大きくなってきて抱っこするのも疲れやすくなっているので首肩だけでなく全身メンテナンスを受けたい。
初回来院時の状況
頭の重さを支える首の筋肉のうち前側は手術で切除しているため、後〜側方の筋肉の負担が大きい。その上背中が丸まって殿部が下がり、顔が前に突き出た「首猫背」の姿勢になっているので、後頚部〜背中の上部の筋肉は常に収縮した状態になっていると考えられた。さらに腕の重さも同部の筋肉が支えている状況がみられた。
背骨は頚胸部と腰部骨盤部で左右に捻れたようになってそれぞれ可動制限があった。
施術内容及び経過
マッサージは定期的に受けていたとのことであったが、頚椎の矯正には不安を感じていたので、まずは胸椎以下骨盤までの背骨の問題を矯正することで、首や肩に負担のかかる姿勢を改善することを目指すとともに、アジャストメント(カイロプラクティックの矯正)の効果の実感と、頚部へのアプローチに対する不安を取り除くようにつとめた。頚部以外の緊張が緩和したことで頚椎の問題のある関節への矯正もおこなうことができ、首〜肩の筋肉の緊張が緩和した。2回めは2週間後に継続して施術をおこない、3回め以降は月に1度のメンテナンスに移行した。
担当者コメント
先に施術を受けていらっしゃった奥様からのご紹介だったこともあり、順にトリートメントをおこなってリラックスして受けていただけました。
この方のように頚部の筋肉を切除しているケースはごく稀ですが、頚部を急に動かされるのは不安という方は珍しくないと思います。カイロプラクティックの矯正は速い動きでおこないますが、無理に捻るような動きではないので、実際に受けていただくと不安に感じるようなものではないと実感してくださる方がほとんどです。もちろん、骨そのものに問題がある場合など、やはり不安だという場合は率直にご相談ください。
(M)
№F11417
【この記事の執筆】STARカイロプラクティック編集部(院長・スタッフ)
- この記事の監修
高橋壮平(STARカイロプラクティック院長/有限会社メディトリナ代表)
- 豪州ヴィクトリア州立RMIT大学カイロプラクティック科卒業(2003)
応用理学士、カイロプラクティック理学士 - 日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員
- 日本カイロプラクティック登録機構(JCR)登録カイロプラクター(N0.0431)
- 専門分野:腰痛 肩こり 頭痛 しびれの他 骨盤 姿勢矯正など
- 豪州ヴィクトリア州立RMIT大学カイロプラクティック科卒業(2003)
患者さま一人ひとりの状態に合わせて丁寧に施術を行っています。健康で快適な毎日を送れるようサポートいたします。

