Case症例紹介
  • 2022.02.15
  • 股関節・膝・足

「右膝内側の痛み 半月板損傷」(40代女性 会社員)

4カ月前から、右膝に違和感があった。2カ月前にヒールを履いたところ合っていなかったのか、それ以来痛くなってしまった。先月はしゃがんでから立つと音も鳴るようになったので、整形外科を受診した。レントゲンでは「異常なし」だったが、MRIで「半月板を損傷しているように見える」と言われ、治療は電気で温めることだった。サポーターをもらって付けているが、それでも音がなって痛みが出る。今は歩いているだけで痛く、ヨガであぐらのようなポーズをすると痛みが出る。そのためヨガは休んでいる。

初回来院時の状況

骨盤の高さが右下がりで、全体は右に傾く姿勢になっていた。加えて右足はO脚傾向で、右膝に負担がかかりやすい状態と思われた。実際にヨガのポーズ(あぐら様)をしてもらうと右膝の内側に痛みが誘発され、内側側副靭帯には肥厚がみられた。整形外科的テストは、半月板に負荷をかけてしまうため行わなかった。膝回りの筋肉をチェックすると、右膝窩筋と右大腿四頭筋に力の入りにくさがあった。左中殿筋にも力の入りにくさがあり、こちらは右に傾く姿勢(右足重心)の原因となっているようだった。カイロプラクティック検査では、足に神経を送っているレベルの腰椎に問題がみつかった。

施術内容及び経過

足に神経を送っているレベルの腰椎に、カイロプラクティックの矯正を行っていく。目的は神経筋機能を正して回復しやすい状態にすることと、全体のバランスを正して右膝の負担軽減をはかることだ。そして右膝の安定性を高めるため、アプライドキネシオロジーを使い膝窩筋と大腿四頭筋に力を入れやすくしていく。週1回ペースで施術を行っていく。3回目来院時には、歩行時に音は鳴るが右膝に痛みは出ない。しかしヨガのポーズ(あぐら様)では負荷がかかり痛みが残っているため、継続して施術していく。5回目来院時には、中間ハイヒールをはいたところ、また歩行時に痛みが出るようになっていた。当初の膝窩筋と大腿四頭筋には力が入るが、内転筋と内側ハムストリングスに力が入りにくくなっていた。左中殿筋も力が入りにくく、バランスが右足重心に戻ってしまっていた。継続してカイロプラクティックの施術を行い、右膝の安定性を補助する目的でテーピングも行った。テーピングで安定感が増したためか状態が維持されやすくなり、8回目来院時には右膝周囲の筋肉には力がしっかり入っていた。歩行時の痛みは消失し、ヨガのポーズ(あぐら様)でも痛みは誘発されなくなったためケース終了となった。

担当者コメント

膝の半月板損傷は、スポーツ現場での接触により起こることが多いですが、日常生活での姿勢のクセが続くことでも負担はかかってきます。今回のケースはO脚傾向で、右足重心になっていたため右膝内側に負担がかかっていたようです。
手術が必要ない場合の半月板損傷の対処法は、膝の安定性を高めるためサポーター等での固定になります。ただ日常生活を送る上で、じっと動かず安静を保つのは困難です。荷重関節でもあり、膝の問題は時間がかかる場合が多い理由です。今回は、膝の安定性を高めること(筋肉に力が入りやすくする、テーピングでそれを維持する)と全体のバランスを整えること(右足重心の原因である左中殿筋に力が入りやすくする)を同時に行い対応しました。
(G)
№F27318

【この記事の執筆】STARカイロプラクティック編集部(院長・スタッフ)

この記事の監修

高橋壮平(STARカイロプラクティック院長/有限会社メディトリナ代表)

  • 豪州ヴィクトリア州立RMIT大学カイロプラクティック科卒業(2003)
    応用理学士、カイロプラクティック理学士
  • 日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員
  • 日本カイロプラクティック登録機構(JCR)登録カイロプラクター(N0.0431)
  • 専門分野:腰痛 肩こり 頭痛 しびれの他 骨盤 姿勢矯正など

患者さま一人ひとりの状態に合わせて丁寧に施術を行っています。健康で快適な毎日を送れるようサポートいたします。